大学学長挨拶


北翔大学 学長

相内 眞子(あいうち・まさこ)

北翔大学は、「職業的技能と幅広い教養を身につけた自立できる社会人の育成」を「建学の精神」とし、「愛と和」を「教育の理念」に掲げ、母体である「北海ドレスメーカー女学園」の創設以来、70年に及ぶ歩みを続けてまいりました。平成19年度には「英知」を「教育の理念」に加え、本学は、名実共に「実学と教養」を基礎に、多くの優秀な人材を社会に送り出してまいりました。約3万5000人の卒業生は、海外に大きく羽ばたき、あるいは地元にしっかり根を下ろし、本学で培い開花した才能を、十二分に発揮し活躍しています。

 本学が目指す大学像、「教育重点大学」「地域貢献大学」は、「建学の精神」と「教育の理念」がどのように実践に活かされるべきなのか、その方向性を示すものです。人間福祉学部、生涯学習システム学部、生涯スポーツ学部の3学部それぞれの4年間の教育課程は、充実した教養教育と基礎教育、社会人として自立するために必要な専門知識と技術の習得を盛り込んだ丁寧なプログラムであり、毎年多数の合格者を出す教員養成プログラムと合わせて、本学の「教育重点大学」の面目を躍如させるものです。また、ゼミやクラブ・サークルを通しての、あるいは必修の「地域貢献科目」の履修を通しての、地域を知る学びと喜びは、「地域貢献大学」の意義と意味を実感させてくれるでしょう。21世紀の社会を担う豊かな感性と行動力を兼ね備え、ローカルにもグローバルにも貢献できる人材を、福祉・生涯学習・スポーツの各分野で育成することこそ、本学のミッション(使命)であります。

 大学は、新しい知識や情報を吸収するばかりでなく、多様な価値観やライフスタイルに出会える場であり、また、喜びや悲しみ、怒りや失望を、ゆっくり噛みしめる時間を与えてくれる場でもあります。フランスの詩人、ルイ・アラゴンが、戦火にその存在を脅かされる大学を前に詠んだ詩の一節、「教えるとは希望を語ること、学ぶとは誠実を胸に刻むこと」は、どのような状況にあっても、教え学ぶことが大切であることを高らかに謳いあげたものです。北翔大学が、学生、教職員すべての構成員にとって、希望を語る教えの場となり、誠実を胸に刻む学びの場となることを願っています。

-プロフィール-
国際基督教大学(ICU)卒業。ウィスコンシン大学マディソン校留学。
北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学(政治学専攻)。
日本福祉文化学会理事(現在)。日本政治学会理事、日本選挙学会理事、札幌市情報公開審査会委員等を歴任。著書・論文に、“Female Well-Being: Toward a Global Theory of Social Change”(共著、Zed Books、2005)、「政治参画とジェンダー」(共著、東北大学出版会、2007)、「福祉文化とは何か」(共著、明石書店、2010)他多数。




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