「じゃ、演奏しま~す」とエレキギターを持参して、ロックナンバーを極小の音(授業中で他に聞こえると怒られるから)で弾いてくれたのは、一瞬バラード好きかと見えるT.S君。中学時代の練習曲としてレジュメに上げてくれた曲なんて、私、全然知らない。「弱虫モンブラン」「おしゃかしゃま」「絶望ビリー」ってなに?ともかくも初めましてとゼミが始まって、すぐに意外な一面を見せてくれました。エレキギターかぁ・・・。びっくりいたしました。
尾形ゼミではまず最初に「熱く」つまり一生懸命“ネツ”を持って、「厚く」それなりにたくさんしゃべれることを語る会からスタートします。
なぜかって?大学生のみなさんは異世代~つまり教員など~の人が含まれる集団に対して、少し怪し気でもよいのですが、敬語などを使ってフォーマルに話す訓練ができていないからです。「タメ」でしゃべれないと語る内容も萎縮してしまうなんて、とってもモッタイナイ。これからは異世代、何とか目上の人がいる空間でも自分のことを紹介し、語り、理解してもらうというステップが「はじめの一歩」なのです。ちゃんと知り合うためには、自分の世界を語りましょう。
【熱く厚く語れること 2019年度例】
教員 |
ミステリー大好き(←教員がお手本を示しました) |
1 |
海外ドラマ好き |
2 |
北海道日本ハムファイターズ |
3 |
トムとジェリー |
4 |
ギターとの出会い |
5 |
音楽が好き |
6 |
ポケモン |
ここで終わると大学の専門演習なのにと眉をひそめる方もいらっしゃるかと思いますので、はじめの一歩の「その後」について少しだけ紹介しておきます。この後の専門演習Ⅱ・Ⅲでは私たちの専門である社会福祉学の学習に入っていきますし、もちろん模範的な研究論文を読んで論理的に説明する訓練もいたします。レジュメを基本を守って作成し、議論するマナーや方法を身につけて参ります。社会人になって、病院でも児童養護施設でも行政でも研究や研修の機会が出てきますから、その時に役に立つよう関心のあるテーマを筋道立てて追っていくことができるようになってほしいと願っています。
担当教員: 健康福祉学科 社会福祉コース 尾形良子 (社会福祉士)