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就業力養成科目の充実(H25)

平成25年度の産業界ニーズ事業では、平成26年度以降順次開講するこれらの就業力養成科目が、地域の産業界ニーズを踏まえた内容となり実質的に高い教育効果が得られるよう、科目の具体的展開に向けた諸準備に力点を置き、企業ニーズを踏まえた就業力養成科目の内容検討、教材の作成、教員向け研修の開催、卒業生ニーズの把握等々、以下3つの取組と事業内容の情報発信を行った。

  1. 1. 「就業力養成科目」の教授能力向上や実施方法に関する取り組み
  2. 2. 「就業力養成科目」に関する教材の開発
  3. 3. 地域人材育成に関する総合的な取り組み
  4. 4. 情報発信
就業力養成科目の充実

1.「就業力養成科目」の教授能力向上や実施方法に関する取り組み(平成25年度)

(1)企業人アドバイザーを招いての就業力養成科目に関する検討会の実施
就業力養成科目全体の構成やグループワークの進め方、クラス分け、ファシリテーターとして求められる要件・心構え、卒業生インタビュー教材等々について検討し、平成26年後期の授業に展開できるようアドバイスをうけた。(8月、11月、12月、1月、2月、3月に実施)

(2)熟練外部講師によるキャリア系模擬授業の実施による学習会の開催
就業力養成科目キャリアデザインII「教員がキャリアを語る」、「先輩に学ぶ」の模擬授業実施。教員や先輩の話を聞き、共感したこと、相違点をグループワークで話合い、多角的視点で物事を捉える大切さを理解する授業の流れに関して意見交換を行った。(12月、1月、3月に実施)

(3)学生が4年間を通じて使用する“キャリアファイル”の開発
就業力養成科目の授業の際にこのファイルを持参し、教員の指示のもと関係資料が自身の学びの記録をファイリングする。学習履歴の蓄積、振り返り等が効果的に行えるキャリアファイルを制作した。

キャリアファイルの開発

(4)キャリア教育に関わる授業ガイドラインの制作
就業力養成科目キャリアデザインIIを実施、受講する際の共通的なルールを記したガイドラインの作成を行った。指導教員向けのガイドライン、学生向けのガイドラインの2種類作成した。

 

2.「就業力養成科目」に関する教材の開発(平成25年度)

(1)地域人材育成・就業力養成に向けた就業者としての基礎知識習得のための教材の作成
就業力養成科目の1年生の後期の授業科目「キャリアデザインII」の授業での使用教材として、雇用形態や労働関係法等に関する解説資料、賃金や就業ルールに関する解説資料、適切な敬語の使い方に関する解説資料、仕事で使う文書に関する解説資料を作成した。

(2)就業力養成科目における学生の論理的思考強化のための教材の作成
就業力養成科目の授業での使用教材として、学生の論理的思考強化のための非言語(計算問題編、図形問題、思考問題編)の演習問題と解説資料を作成した。

(3)学生が自身のキャリア形成の状況を振り返り評価するためのワークシート教材の作成
履歴書や自己PR書を書けずに悩んでいる学生のために、履歴書などを書く前段階として、順を追って自分を知るための「3日で完成!振返りワークシート」を作成した。
北翔大学キャリア支援センターが主となり、シナリオ・センターが監修し作成。

※ワークシート(一部)
「就業力養成科目」に関する教材の開発
 

3.地域人材育成に関する総合的な取り組み(平成25年度)

(1)教職員向け講演会「学生のモチベーションを高める教授法」の開催
外部の講師を招き『学生のモチベーションを高める教授法』に関する講演会を開催した。 目的と最終成果物の確認ということで相手の心に響くプレゼンテーションの基本を理解し体現する方法は何か、プレゼンテーションの3つの要素、プレゼンス(存在自体)・シナリオ(内容や構成)・デリバリー(表現と伝達)をうまく使用し相手に伝わる授業を行うことが重要との内容であった。12月に実施し、教職員34名が参加した。

 
地域人材育成に関する総合的な取り組み
 

(2)卒業生アンケートにみる教育改善内容検討に関わる調査分析
平成24年度産業界ニーズ事業において、平成25年3月、北翔大学の卒業生(平成19年度~23年度卒)を対象にアンケートはがきを郵送し、就業状況や転職状況について追跡調査が行った就業状況アンケート結果について、集計・分析を行った。
※アンケート送付対象者:北翔大学の卒業生(平成19年度~23年度卒) 2,112名

卒業生アンケートにみる教育改善内容検討に関わる調査分析
 

(3)美術系教員養成カリキュラムの改善に向けた現職教員へのヒアリング
本学卒業生で現職の中学校美術教員に対してヒアリングを行い、美術系教員養成のためのカリキュラム内容のあり方や他の芸術系科目のあり方について、意見を聴取し本学のカリキュラム改善を行う際の参考とした。
①教職志望者3年在学生と面談でのヒアリング内容
 中学校の現場で実際に行われている授業内容/美術の授業中の生徒指導/採用試験
②美術担当教員と面談でのヒアリング内容
 卒業後の経歴/在学中の講義実習で役に立っているもの/美術科教育法/教職科目全般/教科に関する科目

(4)地域企業が新卒大学生に求める人材像に関する調査
地域産業が新卒大学生に求める人材像に関してヒアリングをし、分析を行った。ヒアリング内容としては、大学教育に期待することとして『キャリア教育・社会基礎力について』、『基礎学力、語学力、コンピュータリテラシーについて』、『専門教育(専門性の深化)について』伺った。

(5)他大学との情報交換
北海道・東北ブロックの全体会議や他のグループの会議へ参加し、他大学との交流を図った。
①平成25年8月27日、北海道・東北ブロック全体会議参加。『将来目標を持たせる(学生生活と社会・未来をリンクさせる)工夫』『コミュニケーション能力・行動力・思考力を向上させる工夫』を各大学が取組を基に発表を行った。
②平成25年10月10日、産業界ニーズに対応した人材育成に関する研修会in北海道に参加。『大学改革の課題と産業界ニーズに対応した人材育成について』、『我が国産業界の課題と若者育成への期待』、『企業の期待!学生に求めるもの!』3つの話を拝聴した。
③平成25年11月6日、北東北地域グループ会議参加。各大学の取組事例報告や岩手県立大学のキャリア関連科目授業見学、参加大学との意見交換会を実施した。
④平成25年12月21日、九州・沖縄・山口地域大学グループの学生代表学修成果発表会に参加。学生が自らの成長に対して新たな『気づき』を得られることを習いとした発表を拝聴した。
⑤平成26年1月20日、北海道地域グループ会議参加。『インターンシップから見た大学教育の課題』、『産業界が求める人材像と、ジョブカフェ北海道による若年者就職支援の取組について』を拝聴し、参加大学や企業との意見交換を実施した。

 

4.情報発信(平成25年度)

今年度の事業における活動内容について、Webサイトなどによる情報発信を行った。
(1)産業界ニーズ事業WEBページの更新
本学ホームページ内で開設している産業界ニーズ事業独自のページの更新を行った。
>>http://www.hokusho-u.ac.jp/lifelonglearning/industrialneeds/

(2)取組事業案内チラシの作成
平成25年度の事業の取組の一つである、「キャリアファイルの作成」に重点を置いたチラシを作成し、北海道・東北ブロックの連携大学16校へ周知した。

取組事業案内チラシの作成

(3)「産学官連携による地域・社会の未来を拓く人材の育成 北海道・東北ブロック」WEBサイト活用
平成25年度の取り組みを一部、掲載した。
>>http://www.sangyou-h-t.jp/

(4)北海道・東北ブロック報告書
事業概要や全体会議、地域グループ会議の次第・議事概要、各校の事業概要、有志グループでの取組(インターンシップ評価、ジョブシャドウイング、短大インターンシップ連携、学生発表会)、来年度に向けた「産業界のニーズに対応した教育改善の方向性」をまとめた報告書を幹事校の秋田県立大学を中心に作成した。

北海道・東北ブロック報告書