スポーツ教育学科西村ゼミでは、子どもの貧困や不登校・高校中退といった社会的排除のリスクを軽減していく教育のあり方や子ども・若者支援について、実地調査をしながら追究しています。
今年度は2月18日(月)~25日(月)の日程で、ドイツ・ベルリン市で、普通の授業スタイルになじむことが難しい生徒(日本の中3・高1の学年相当)が、週3日間校外の職場で働くことを通して学びを深めていくスタイルの少人数教育(Produktives Lernen)の調査を実施しました。
このメソッドを生み出した研究所で理論に関するレクチャーをしてもらい、3つの学校で実際の授業を観察したり、教員や生徒への聞き取り調査をしたりしながら、このオルタナティヴ教育の理解を深めました。ゼミ生たちは、ドイツの教育との比較を通して、日本の教育(課題)を考える新たな視点を得ました。
また、日本のことを知りたい生徒たちから質問ぜめにあったゼミ生たちは、日本文化を英語で伝える貴重な体験をしました。グローバル社会が進む今日、多文化共生の実践が求められる日本の学校の教員となるゼミ生たちにとって、こうした異文化交流の経験は生かされることでしょう。