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スポーツ教育学科 新着情報

時代が求める「スポーツ科学」と「スポーツ医学」を理解した運動指導者
2019.07.26スポーツ教育学科
 高齢者や生活習慣病患者においては、血管は硬くなります。この動脈硬化は、脳血管疾患や認知症の要因の一つと考えられています。一方、全身持久力が高い人では、四肢の血管や大動脈がしなやかで、拡張しやすい特徴があり、さらにウォーキングやジョギングのような有酸素運動をもちいた身体的トレーニングにより、血管はしなやかに拡張しやすくなります。
 このような背景から、身体的なトレーニングに伴う末梢の血管の機能改善とともに脳の血管も拡張しやすくなるのか?身体的なトレーニングに伴う生活習慣病の改善とともに脳の血管も拡張しやすくなるのか?という課題に、井出研究室は取り組んでいます。これらの研究から、さらに身体的トレーニングがどのように脳血管疾患や認知症の発症リスクを低下させ、認知症の予防に役立っているのかを明らかとする研究を展開しています。
 時代は今、スポーツ界に経験知を説明する表現力を求めています。将来を担う学生たちには、スポーツ活動を通して養ってきた身体表現能力を言語表現に置き換えて発信できる「スポーツ科学」と「スポーツ医学」を理解した運動指導者として活躍することを期待しています。
教授・井出 幸二郎(体力学・運動生理学)
 


取り組む研究課題のダイアグラム




研究の背景