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スポーツ教育学科 新着情報

フィールドワークをしながら教育を考える
2022.12.07スポーツ教育学科
11月に3年ぶりにフィンランドに調査で訪れました。日本では高校進学率は98%を超えていますが義務教育ではありません。フィンランドは2022年8月(新年度)から18歳まで義務教育が延長され、誰もが高校・職業学校まで進学することになりました。こうした政策動向と制度化直後の現場の状況について調査してきました。また、私が研究対象としている基礎教育段階のドロップアウトするリスクの高い層の生徒のために柔軟に基礎教育を行うJOPOクラスの親しい先生にも再会をしてきました(JOPOについては、4月に刊行された横井敏郎編『教育機会保障の国際比較』第5章で紹介しています)。友人の教育実践を見学や解説を聞いて、いい刺激を受けてきました。

スポーツ・運動や体育科教育を専門的に研究するスポーツ教育学科のなかで西村研究室は、唯一子ども・若者の発達援助について教育学的に研究するゼミ活動をしています。国内外の学校教育や社会教育の現場をフィールドワークしながら、とくに社会のなかで不利な状況におかれてしまっている子ども・若者が、社会的排除されず自分らしく大人になっていくための教育制度や実践のあり方を研究しています。まだまだ新型コロナウイルスの影響で、本格的なフィールドワークができずにいますが、少しずつ社会的排除に抗する実践や学校づくりをしている現場に足を運ぶ予定です。ゼミ生たちには教員になることが目標ではなく、将来どのような実践をしていきたいのか熱く理想を語りあえる教員に成長する場としてゼミ活動を充実させていこうと考えています。自分の知らなかった世界と出会い、他者と出会い、そして自分自身と出会いなおす学びをゼミ活動では大切にしています。
 
准教授・西村 貴之(教育学) 

「あるJOPOクラスの校外学習に参加した様子」


「ヴァンター市立学校の訪問したJOPOクラスの教室風景」


「ヴァンター市立学校のJOPOクラスの先生と」


「ヘルシンキ市立学校のJOPOクラスの先生と」


「ヘルシンキ市立の訪問校の職員室(先生たちがくつろぐソファ)」