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スポーツ教育学科 新着情報

筋トレにテクノロジーを!
2022.12.12スポーツ教育学科
先日のワールドカップで、日本の選手が蹴ったボールがゴールラインを割ったかどうかで揉めましたが、ボールの中にセンサーがあり、ボールの位置が測定できるということで、ボールの一部はラインにかかっているという判定になったそうです。ストレングストレーニング、いわゆる筋力トレーニングにおいても、そういった類のテクノロジーが導入され、挙上するスピードやパワーを、加速度センサーを用いてリアルタイムにフィードバックできるようになっています。同じ質量の重さを挙上するにしても、加速度が異なれば発揮されている力は異なります。その加速度センサーを用いると、ベンチプレスやスクワット時にリアルタイムに挙上スピードや発揮パワーのフィードバックを受けることができ、トレーニングの質が向上することにつながります。また、これまで実験室における測定でしか測定できなかった力の立ち上がり率や反応性筋力指数などの測定もトレーニングの現場でできるようになっており、トレーニングの質の向上に役立っています。
現時点でストレングストレーニングをしている学生アスリート、将来トレーニング指導者を目指す学生には、こういったテクノロジーをトレーニングに取り入れて、自ら使ってみることで学んでほしいと思います。
 
教授・井出幸二郎 (専門:運動生理学・体力学
 

50kgの負荷でベンチプレスを行った際、ゆっくり挙上した場合(左)と素早く挙上した場合(右)の挙上速度とパワー