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生涯スポーツ学研究科 新着情報

本学大学院で初めてとなる博士号取得者が誕生
2024.03.19生涯スポーツ学研究科
本学大学院生涯スポーツ学研究科は,2020年10月に博士後期課程の設置認可が決まり,2021年4月より毎年定員の3名を受け入れてきました.この度,第1期生が既定の修了年限を迎えました.そのうち2名が論文提出条件を満たし,学位論文を提出して最終的な論文審査会で合格し,博士(スポーツ科学)の学位を取得することになりました.

学位取得者は,小谷征輝さんと五十嵐美生さんの2名です.小谷さんの論文タイトルは「跳躍高に基づいたモーグルスキー競技エア・テイクオフの動作分析 :主成分分析を用いた時系列データの分析」で,モーグルスキー選手の競技のジャンプ動作について,ジャンプ動作とパフォーマンスとの関連について動作解析を中心に多角的視点からバイオメカニクス研究としてまとめたものです.また,五十嵐美生さんの論文タイトルは「女性高齢者のレジスタンス運動教室終了後の運動行動変容と質的要因」で,女性高齢者の運動教室終了後から2年間の追跡調査から時系列的な運動行動変容と質的分析手法を使って関連する要因を明らかにした社会科学的研究です.両氏とも本学大学院修士課程で同じ研究対象となる基礎的な研究を実施し,博士課程では,さらに高度に専門化した学位論文を完成しました.それぞれの研究成果は,今後の日本のモーグルスキー競技の発展や高齢者の介護予防の運動指導の現場に新しい知見となるでしょう.彼らは社会人で,小谷さんは国内外でのモーグルスキー競技のトップチームのチームトレーナーとして,また,五十嵐さんは病院での健康運動指導の主任として,博士課程在学の3年間は二人とも仕事と研究の両立を果たし,見事今回の偉業をなし終えました.

写真は,博士論文審査会で指導教員の山本敬三教授と川西正志教授と一緒に撮ったものです.また,3月15日の学位記授与式では学長を始め皆さんと記念撮影したものです.あいにく小谷さんは,当日イタリア遠征の外国出張中で式に出席ができませんでしたが指導教員にその学位を持っていただきました.

本学初めての博士号の取得は,大学の研究力の向上に重要な役割を果たすと思います.最後に,今後の東北以北でのスポーツ科学の発展と彼らの国内外での研究界でのご活躍を期待します.

小谷さんと指導教員の山本教授


五十嵐さんと指導教員の川西教授


学位記授与式後の五十嵐さんと山谷学長等と記念撮影