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北方圏生涯スポーツ研究所全体研究検討会開催
2024.03.05スポルニュース
2月26日(火)北方圏生涯スポーツ研究所6階大会議室において、『令和5年度北方圏生涯スポーツ研究所全体研究検討会』が開催されました。

この検討会は、①現行スポル研究に関する共通理解と精査②研究進捗状況の報告及び研究内容に関する意見交換③質の高い研究成果を公表するため今後の対策と方向性、について検討することを目的として行われているものです。
会場には同研究所の研究員が集まり、沖田研究所長の挨拶の後、「高齢者の健康寿命延伸」「子どもの体力・運動能力」「冬季スポーツ」の3つの研究分野の研究員からそれぞれ発表がなされました。

「高齢者の健康寿命延伸」分野では、小坂井研究員から、健康寿命の阻害を予防する因子の解明に向けた、前向き研究のこれまでの成果と、2024年度以降の調査継続準備内容について発表がなされました。上田研究員からは、高齢者の健康づくり支援に向けた地域での実践的な検討内容から、高齢者の体力測定結果推移と、今後に向けた研究の方向性についての発表がなされました。

「子どもの体力・運動能力」分野では、大宮研究員から、北海道の子どもの疾走能力が低いクリティカルな原因解明、子どもに対する適切な短距離走指導プログラムの策定、クラブチームに所属するジュニア選手の縦断的な体力・技術的変化の追跡について発表、幼児、児童に対する体力測定や実践、加えて中学校の部活動地域移行に関する試験的事例研究などの実践報告がありました。

「冬季スポーツ分野」では、畝中研究員より、スキージャンプ選手の包括的サポート体制の構築について、今年度はジュニア選手と比較対象とするシニアの冬季スポーツ選手の体力特性データを収集したとの報告がありました。今後については、更なるサポート体制の構築と共に冬季スポーツ以外の他競技の動作分析をはじめとする様々な考察項目においてのデータ収集・分析を行っていきたいとの方向性が示されました。

それぞれの分野の発表に対し、出席している研究員からは多くの質問や助言が行われ、2024年度以降の研究課題への議論がなされました。

最後に、沖田研究所長から、「研究員自体も楽しんで取り組め、なおかつ社会的にも有意義なテーマの研究を行い、研究成果を形にしていけるように、引き続き尽力いただきたい。研究所に対する期待に応えていただきたい」との総括がありました。