2023「ふるさと江別塾」(江別市、市教育委員会主催)が10月14日、北翔大学での講義を皮切りに始まりました。対面形式は3年ぶりです。開講式に続いて、本学の入江智也准教授(教育文化学部心理カウンセリング学科)が2講義を担当。約50名の受講生が教室に集い知識を深めました。
開講式で、塾長の後藤好人・江別市長は「講義で得た知識と経験を生かして、地域の旗振り役として活躍してほしい」とあいさつ。山谷敬三郎・本学学長は「大学の持つ知的資源を活用して、充実した学習機会を提供したい」と話しました。

「ふるさと江別塾」は平成12年に始まりました。市と本学を含む市内4大学が連携し、大学が持つ専門的知識と人材を活用し、広く市民に学習の機会を提供しています。24年目となる本年度は11月まで各大学で順次、講義を行います。
近年は新型コロナ感染予防のため講義をYouTube配信していました。
入江准教授は「子どもたちのストレスチェックとストレスマネジメント」と「ゲーム依存の心理学~ゲームにはまる子どもとの関わり方~」について講義しました。

(講義1)「子どもたちのストレスチェックとストレスマネジメント」
不登校の児童生徒が増えていることや主な要因などを文部科学省が公表したデータを基に説明しました。精神的な問題を抱え始めたときの見えやすい変化として、食事や睡眠、体重などを挙げ、生活の中での変化を見ていくことの大切さも紹介しました。
(講義2)「ゲーム依存の心理学~ゲームにはまる子どもとの関わり方~」
青少年の8割がゲームをし、時間は平日1.5時間、休日2時間程度が平均であることなどを紹介しました。親は「ゲームのやりすぎ」に注目しがち。ゲーム以外のできていることも認めてあげるなど、子どもとのコミュニケーションを大切にしながら、なぜゲームをするのか理解しようとすることも重要と話しました。