心理カウンセリング学科 飯田昭人教授（臨床心理学）が12月5日（水）北海道新聞朝刊12面「ガザやウクライナ侵攻の映像 戦争報道 心に強い影響 向き合い方 専門家2人に聞く」で以下のコメントをしています。
■否定せず話をよく聞いて 道臨床心理士会会長・飯田さん
戦闘の映像を目にした子どもが不安や恐怖を感じるのは、心が弱いのではなく、感受性が豊かだからです。他人の心の痛みを、自分の痛みのように感じられているということです。
「大丈夫？」「不安じゃない？」と必要以上に声を掛けず、子どもの様子が普段と違うと感じたら「いつもと違うけどどうしたの？」などと聞いてみましょう。話をよく聞き、否定しないことが大切です。その上で「解決に向けて大人が話し合っているよ」などと伝えると安心します。
大人の場合も、真剣に話を聞いてくれる人がいるだけで、ほっとしたり冷静になれたりします。つらいことを言葉で伝え、相手に共感してもらうことが、心を保つことにつながります。
