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「対話型講演会 認知症になっても自分らしく生活したい」を開催いたしました
2017.02.20札幌円山キャンパスニュース
2017年2月18日(土)13:30から北翔大学北方圏学術情報センターPORTOで、「対話型講演会 認知症になっても自分らしく生活したい」を開催いたしました。本講演会では認知症の当事者である神奈川県在住の中村成信氏にお越しいただき、現在の生活や、どのようなことを思っていらっしゃるのかをお話しいただきました。講演会には、約130名が来場してくださいました。
 
 講 師:中村 成信氏
 聞き手:中村 久子氏
 (ケアサービスドウナン代表取締役、公益社団法人日本高齢者グループホーム協会北海道支部理事)
 助言者:黒澤 直子(北翔大学大学院人間福祉学研究科 准教授)
 司 会:佐々木 浩子(北翔大学大学院人間福祉学研究科 教授)
 
中村成信氏は神奈川県茅ケ崎市職員在職中にスーパーで万引きして逮捕され、懲戒免職処分を受けました。その後、医療機関を受診したところ「前頭側頭葉変性症(ピック病)」と診断され、「中村成信さんを支える会」が発足し懲戒免職が撤回されています。
 
懲戒免職となった当初、中村成信氏は自宅に引きこもる生活をしていました。しかし、主治医や周囲の人の支えもあり趣味の写真や介護施設でのボランティアをなさるようになりました。また、現在、中村成信氏は要介護2で週2回、通所リハビリに通いながら、多くの人に認知症のことについて理解してもらいたいと考え講演活動をなさっています。
 
現在の医学では認知症の進行を遅らせることができる薬が開発されていますが、認知症を予防することはできません。また、中村成信氏が発症した認知症のひとつである「前頭側頭葉変性症(ピック病)」は、難病に指定されており現時点では進行を遅らせる治療法も確立されていません。
 
しかし、講演会の中で中村成信氏は「認知症になって失ったこともあるが、認知症になったからこそいろいろな場所に出掛けて多くの人と出会うことができた。認知症になっても不幸ではない」と力強く語っておられました。さらに、「今は第二の人生が始まった。とても幸せである」とも語っておられました。
 
超高齢者社会の中、誰もが認知症になる可能性があり、「地域全体で認知症の理解が進み、認知症であることを公表できるようになればいい。認知症の方に優しい地域は、誰にとっても住みやすい地域である」と訴えておられました。
 
本研究プロジェクトでは、社会福祉の原点である当事者の尊厳を守ることに関心を持ち、具体的に尊厳を守る実践や教育がどのように可能になるのかについて明らかにすることを目的として研究に取り組んでいます。今回の講演会で中村成信氏、中村久子氏からいただきました極めて重要な視座を今後の研究に生かしていきます。
 
また、本講演会を通じて聴衆の皆様と共有させていただくことができた貴重な経験を踏まえ、本研究プロジェクトでは「認知症になったとしても自分らしく生活できるような社会をいかにして構築していくことができるのか」について引き続き研究を進めていきます。

※なお、本講演会の内容等につきましては、北海道新聞(2017年2月19日付 朝刊:札幌圏)に掲載されました。
 
 「対話型講演会 認知症になっても自分らしく生活したい」

 「対話型講演会 認知症になっても自分らしく生活したい」

 「対話型講演会 認知症になっても自分らしく生活したい」

北翔大学 北方圏学術情報センターPORTO
認知症当事者および家族への支援に関する研究プロジェクト
研究プロジェクトメンバー:黒澤直子、佐々木浩子、尾形良子、吉田修大