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健康福祉学科 新着情報

健康福祉学科 リアル介護福祉士から学ぶ
2014.06.09健康福祉学科
 健康福祉学概論Ⅰでは6月3日に再び外部講師として現場で活躍している職員をお招きして、仕事の内容や大事にしている考え方などについてお話をしていただきました。今回は特別養護老人ホームで働いていらっしゃる介護福祉士の方です。
 これまでの2回の講義で、介護福祉は日常生活の中で自分のできることを引き出す、出来ないところをお手伝いする、自己決定を尊重することなどを大事にしていると学びました。また、介護サービスを提供しますので、安全や安楽を確保することも重要です。これは実際に車いすを使って体験的に学びました。このような準備学習を経て、外部講師の回を迎えました。
 施設の紹介では、利用者さんがホームに引っ越してくるという説明がされ、学生には新鮮に聞こえたようです。いくつか写真も紹介していただきましたが、どのお部屋も同じではなく、利用者のご家族にとっても、そこが「おじいちゃんの家」「おばあちゃんの家」になっていることが良くわかりました。
 また、専門職として根拠のある介護をするために、利用者の生活時間や好み、自分でできることとサポートが必要なことを、情報として集めて活用するとのことでした。その人がやってきたことができなくなった部分を補うのが介護であり、その人を知らないと介護者の思い込みで自己満足の介護となり、結果として日常生活を支える支援にはなりません。介護にはこれで良いということはないそうですが、ありがとうと言ってもらえる仕事であり、やりがいがあるとおっしゃっていました。ただ、医師や看護師ではないため利用者さんの最期にできることはなく、それだけに、日々の介護にこれが最後になるかもしれないという緊張感があるとのことでした。
 学生たちからは、ユニットケアの写真やそこでの介護福祉士の仕事を聞いて自分の持っていたイメージが変わった、最期の看取りがあるというのは気にしていなかったが気付いけて良かった、ケアされる人への気遣いが印象に残った、などのコメントが出されました。また、社会福祉士を目指しているけれども介護福祉士の見方や仕事内容がわかり、とても勉強になったという声も聞かれました。これは健康福祉学科ならではのメリットが活きたという点で、教員側にもうれしいコメントでした。