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スポーツ教育学科 新着情報

「研究のプロセス」日の目を見るまでの取り組みと意義
2022.01.13スポーツ教育学科
大学教員の仕事の一つに、研究活動があります。各々の関心や興味にしたがって、課題を設定し、実験や測定、アンケート調査などを行い、データを取得します。得られたデータを解析し、データが何を語っているのかを読み取り、文章化し、それを学会や論文で発表します。
学会発表や論文発表の目的は、情報発信にあり、各々が得た知見を他の研究者や一般の方々も含め多くの方々に知ってもらい、知見を新しいアイデアに発展させることにあります。そのために学会誌に掲載してもらいます。学会誌に掲載してもらうためには、専門家以外の方が読んでも分かりやすい文章にします。丁寧に論文を書き上げるのは一苦労で、1年以上かかることもあります。論文を書いたとしても、その論文が学会誌に掲載されるまでに厳しい審査があり、審査をクリアするのも大変なことです。実は先日、苦労して書き上げた論文を投稿したところ、審査に落ちてしまいました。努力が認められなかった時は、私たち教員も随分と落ち込みます。それでも、書き直し、論文が日の目を見るように再挑戦します。大学の教員もこのような審査を受け、審査に落ちることも、クリアすることもあり、目標に向けて頑張っているのです。この点は学生や受験生と同じで、教員になっても学び続けます。
学生の皆さんには卒業研究があります。研究活動は大変なのですが、そのプロセスは社会に出ても応用できるものと思います。若い学生の皆さんには、厳しいプロセスを避けるのではなく挑戦する姿勢をとってもらいたいと思います。
 
教授・井出幸二郎 (専門:運動生理学・体力学)