生涯スポーツ学部の大崎哲也です。本学は、スポーツを「する」イメージが強いかもしれません。けれども、関わり方はそれだけではありません。試合を「見る」、運営を「支える」、そしてスポーツで地域を「動かし、つくり出す」。私はこうした「する」以外の角度からスポーツをとらえ、スポーツを活用して地域のコミュニティをつくる方法を研究しています。日本車いすカーリング協会運営にも携わり、競技を「支える」側から、スポーツが誰もが参加できる場を生む力を実感してきました。
私の関心は大きく二つ。ひとつはスポーツ社会学の視点から、スポーツが地域社会をどうつくり変えるかを問うこと。もうひとつはスポーツマネジメントの視点から、スポーツの現場をどう運営し、人をどう動かすかを考えることです。
前者では、地域のスポーツクラブが地域社会を支える仕組みになり得るのではないか、という問いに3年ほど前から取り組み、クラブ文化が根づくドイツ・ケルン郊外で現地調査も行ってきました。本年度前半のゼミ(3年生)では、スタジアムを核にまちを変えるエスコンフィールド北海道から、人口数百人の村が全国から人を呼び込んだイベントまで、各地の「スポーツ×まちづくり」を取り上げ、規模も地域も違う事例に共通する「成功の要素」を学生と探っています。
後者で大切にしていることは、現場に足を運ぶこと。これまで大リーグ球団や国内外のスタジアムを視察したほか、以前の大学ではBリーグのチームの集客戦略づくりにも実践的に取り組みました。本学でも本年度後半以降、こうした「見る」「支える」を体験できる機会をつくれるよう、アイデアを温めています。
スポーツは人を結びつけ、地域を動かす大きな力を持っています。その可能性を、学生のみなさんと一緒に探していきます。
准教授・大崎哲也(専門:スポーツ社会学・スポーツマネジメント)