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令和6年度 海外研修(台湾)を終えて
2025.02.28国際交流ニュース
 今年度の海外研修旅行は、2月19日から23日の期間で実施されました。今回の研修では、台湾の幼稚園と小学校の教育現場を学びながら、子どもたちとの交流を通じて相互理解を深めることを目的としました。研修に参加した学生は、出発前から台湾に関する事前学習を行い、両校で実施する交流授業の計画と準備を重ねました。

 初めて海外を訪れる学生がほとんどで、緊張の面持ちで渡航しましたが、無事に台北市に到着し、西門町エリアを散策しました。夕食には火鍋をいただきましたが、辛くないものを選んでも、スープにたっぷりの香辛料が溶け込み、日本の火鍋とは異なる奥深い味わいを楽しみました。台湾の食文化の一端に触れることができ、興味深い体験となりました。

 研修2日目には、台北市内にある私立立人(リーレン)国際国民小学校、附属幼稚園を訪問しました。校長先生、教員の皆さん、そして子どもたちから心温まる歓迎を受けました。懇談会では、両校の教育理念や特色を紹介し合い、記念品の交換を行いました。交流授業では、学生たちが日本の伝統的なおもちゃ「けん玉」を児童たちと一緒に作り、遊ぶことで文化交流が深まりました。

 翌日には、台北市立建安(ケンアン)国民小学校と附属幼稚園を訪れました。この学校は、特に芸術とスポーツに力を入れており、市立としては珍しい特徴を持っています。こちらでも先生や保護者の皆さんに温かく迎えていただきました。幼稚園では、白い模造紙をつなぎ合わせ、その上に大きな桜の木を全員で作り上げました。絵の具で手形やピンク色の紙吹雪を散らし、見事に満開の桜が完成しました。小学校では6年生の美術クラスで万華鏡を作りました。台湾でも万華鏡は知られていますが、今回は和紙を使って日本をイメージして装飾し、覗いた時に日本の景色が広がるように創作していただきました。この体験を通じて、共創と創造力の大切さを改めて実感しました。

 また、文化体験として国立故宮博物院を訪れ、国宝級の伝統美術作品の数々を鑑賞しました。松山文創園区では台湾の現代カルチャーに触れることができ、夜市ではB級グルメの屋台が並ぶ賑やかな雰囲気を楽しみました。そこには、日本人にとってどこか懐かしさや親しみを感じる要素もありました。龍山寺では中華圏の鮮やかな仏閣の美しさに驚きつつ、本格的な参拝や占いを体験しました。これらの活動を通じて、新しい発見や気づきが多く、台湾の文化への理解が一層深まりました。

 今回の台湾での研修を通じて、多くの方々との出会いや交流を経験しました。台湾と日本の教育や文化を比較することで、新たな視点を得ることができました。例えば、教育現場での創造性を重視するアプローチや、学校行事での一体感の育み方など、日本ではなかなか見られない点を学ぶことができました。台湾での貴重な経験を通じて、異文化に対する理解が深まると同時に教育の本質として大切にされる価値観は、日本と台湾でしていることも実感できました。この研修が参加者一人ひとりの成長に繋がるものとなったと感じています。研修団一行を暖かく受け入れてくださいました、立人、建安、両校の皆様に深く感謝申し上げます。

私立立人(リーレン)国際国民小学校・附属幼稚園へ訪問 (2/20)












台北市立建安国民小学校・附属幼稚園へ訪問 (2/21)