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健康福祉学科 新着情報

介護ののりすけさん
2014.06.30健康福祉学科
 
 健康福祉学科ではこのたび介護福祉機器の「乗助(のりすけ)さん」を購入しました。これは、移乗を補助するための機器です。ベッドからの移動が難しい方には、利用者の健側(けんそく:障害を受けていない側)と介護者が支えとなってベッドから車イス、車イスからトイレ、そして逆の動きを行います。腰を落としたり力点を考えたりと、体のつくりを踏まえて少ない負荷で動作を終えるように介護技術が考えられていますが、ケアの質を上げると同時に介護者の負担を軽減するために、介護福祉機器の開発も盛んに行われています。
 「乗助さん」の画期的な点は、座る部分(座面)が折りたたまれること(①→②)、そして、背もたれが取り外せることです(③)。
 使用の際は、背もたれを取り外して、ベッドに座っている利用者の腰かけているところにセッティングをします(④)。利用者は前部の補助カバーを支えにして腰を浮かし、その間に介護者は「乗助さん」に背もたれを付けて座面を戻し、利用者がそこに座ります(⑤)。「乗助さん」には小さいながらも車輪がついているので、そのままトイレや食堂などに移動ができます。
 この「乗助さん」を使うと、片麻痺や腕の筋力がまだある人などの場合、自分の力を使って移乗を行えるため、利用者の自立を助けることができます。介護福祉士を目指す学生には、介護技術の習得に加えて、機器を利用しながらいかに質の高いケアを提供するかという視点で考えられるようになってもらいたいと考えています。「乗助さん」はその役にも立ってくれそうです。