今年の北海道・札幌市の教員採用試験の1次試験が6月15日(日)に実施されました。本学の教職を志望している多くの学生もチャレンジして、7月18日(金)に発表される結果をドキドキしながら待っているところです。昨今は、教員の仕事が「ブラック」ということがクローズアップされて報道されることも多いのですが、本学スポーツ教育学科においては教職志望者が年々増加しています。もちろん楽な仕事ではないのですが、楽な仕事なんて世の中にそんなにあるわけではないですし、なんといってもやはり、子どもたちの成長を間近で見て、支えるという教職の魅力ややりがいに気付いている学生が多いのだと思います。
また、教育実習が本格化しており、多くの学生が全道のみならず、全国各地に実習に行っています。本学スポーツ教育学科においては基本的には母校実習なので、母校の中学校か高等学校にお願いして受け入れていただいていますが、数年前の生徒が成長した姿を見せるとともに、恩師に再度ご指導いただくという貴重な経験をしています。実習から帰ってきたほとんどの学生は、実際の学校で生徒と接する経験を通して大きなやりがいを感じ、教職に就こうという意思が強くなったという声を聞くことが多いです。
最後に、教職に関わる活動をたくさん行っている私のゼミの活動を少し紹介します。指導教員の私が元々高等学校の保健体育科教員であったことや、北海道教育委員会で勤務していた経験から、現場で活躍できる教員の育成を一番の目標にしており、学生を将来勤務する可能性のある学校種の現場にたくさんお邪魔しています。今年度もすでに、札幌市立北都中学校にお邪魔したほか、6月25日(水)には道内で唯一体育科のある北海道恵庭南高等学校、そして7月4日(金)には、バカロレア教育を実践している市立札幌開成中等教育学校にお邪魔する予定です。授業を見せていただくことはもとより、その後必ず現場の先生方と学生が直接交流し、自由に話すことができる場面を設定し、現場の先生方の生の声に触れることができるようにしています。
さらに、教育大の札幌校・旭川校の保健体育科教育のゼミと連携して、学生を混ぜてチームを作り、現職の先生にもメンターとしてそのチームに加わっていただきながら授業づくりを行う模擬授業交流会や、道内外で行われる学会や研究会にも積極的に参加することにより、保健体育科教育に関わる最新の知見に触れる機会も提供しています。そして、毎週定期的に行うゼミ活動では、学校現場で起こり得る状況や教育に関するニュースを題材として、教員の視点でどう考え、行動するかを考えるトレーニングなどを行っています。
保健体育科教員を目指す高校生の皆さんの入学を待っています。夢の実現に向けて、教職ゼミで一緒にがんばりましょう!
教授 森 靖明(専門:保健体育科教育)
教育実習の様子①
教育実習の様子②
学校見学①
学校見学②
模擬授業の様子
ゼミ生集合
研究会ポスター発表
