教育文化学部は、教育学、芸術学、心理学のそれぞれの専門領域の特質を生かしつつ横断統合した学部です。生涯学習システム学部と人間福祉学部においてこれまで展開してきた教員養成機能と芸術デザイン・対人援助分野における職業人養成機能をさらに充実・発展させ、「学校教育」の分野や様々な「文化」の分野、心理面での「対人援助」の分野で活躍できる実践的で幅広い視野を持つ人材を養成していきます。それは、未来を担う子どもたちの教育に関わり、地域社会の様々な文化・芸術活動の発展に貢献し、人間理解と対人援助に力を注ぐ実践能力を身につけた人材を養成するものです。
教育文化学部は、既設の生涯学習システム学部学習コーチング学科(小学校教諭・幼稚園教諭・特別支援学校教諭の養成)と生涯学習システム学部芸術メディア学科(美術、メディア、インテリア建築、音楽、服飾美術、舞台芸術の6分野)、そして人間福祉学部福祉心理学科(臨床心理・福祉カウンセリング、養護教諭の養成)の3学科に、人間福祉学部医療福祉学科の精神保健福祉の分野を含め、それぞれの専門分野を分割再編して、新たに教育学科・芸術学科・心理カウンセリング学科の3学科として充実・発展させた学部です。
教育学科は、学習コーチング学科に芸術メディア学科の中学校・高等学校音楽教諭と福祉心理学科の養護教諭の養成機能、さらには保育士養成を加えて、幼児・児童・生徒への教育を担う人材養成を総合的に行う学科です。
芸術学科は、既設の芸術メディア学科のアート・デザイン分野を再編成し、芸術5分野(美術、メディアデザイン、インテリア建築、服飾美術、舞台芸術)を幅広く、かつ職業人としての専門性を深化させ得る学科です。
心理カウンセリング学科は、既設の福祉心理学科の臨床心理分野・福祉カウンセリング分野に医療福祉学科の精神保健福祉分野を加えて、一人ひとりの人間生活を心の面から包括的に支える人材の養成を行う学科です。
教育文化学部は、教育分野、芸術分野、心理分野の3学科の特性を活かしつつそれらが連動し、学部の保有する教育力を駆使して専門分野を横断する総合的な学習の機会を提供します。これにより、総合力や応用力を身につけることが可能となり、地域社会の「教育力」「文化力」「心の豊かさ」を担う広く地域文化の活性化に貢献できる専門職業人、高い専門性と総合性を兼ね備えた優れた実践力を持つ人材を養成していきます。
現代は“総合的な「知」が求められる時代”であるといわれます。社会の変化に対応していくためには、“自ら課題を見つけ考える力、柔軟な思考力、身に付けた知識や技能を活用して複雑な課題を解決する力、そして、他者との関係を築く力に加えて豊かな人間性等を含む総合的な「知」”が必要です。変化の激しい時代を生き抜き、一個の人間として自立し力強く生きていくための基盤を、本学部においてぜひ身に付けてほしいと思います。
教育文化学部 学部長
小杉 直美(こすぎ なおみ)