幸いにも、数年前に学生日本一となった女子走幅跳選手のコーチングに携わりました。トップレベルを目指す選手にとって、トップアスリートの競技力が発達する過程はジュニア期からの育成基盤として参考になります。一方、選手それぞれが持ち合わせる能力は異なることから、選手個人の特性が外れ値として表れる技術や能力測定値の両面が存在するため、コーチとしては一般的理論としてのスポーツ科学のデータも頭に入れながらも、選手個別の特性に応じたコーチングが求められます。
大学トップレベルの女子走幅跳選手の試合を4年間撮影し、跳躍動作の分析や基礎的なジャンプ能力を測定し続けました。競技力発達過程の一般的傾向および選手の特性に応じた事例を積み上げ、その先に大枠としての走幅跳育成理論が存在するものであると想像しながら、日々のコーチングに当たっています。
准教授 大宮 真一 (専門:陸上競技,コーチング)

女子走幅跳動作分析

4年間の垂直跳データ