令和7年度開始となった認定絵本士科目「こどもと絵本Ⅰ・Ⅱ」の授業を終えました。この2科目を通して、「選択力」「コーディネート力」「企画力」「コミュニケーション力」「表現力」「指導力」といった知識・技能・感性を身に付けるべく学修してきました。その学修成果として
「絵本は内容(物語)、絵もさながら、大きさ、紙質、フォント等も絵本を構成する要素であり、意図があることがわかった」「大人が楽しめる絵本を選ぶことが大切であり、定期的に目的を決めることなく書店等へ足を運ぶことが重要とわかった」「絵本は読むだけではなく、読み方の工夫、紹介する技術、出会える方法等、様々なことを考えられるとわかった」「読み聞かせの時間は、保育者の声、表情、間の取り方等によって絵本の世界が広がり、こどもに特別な体験を与えることができる」等の記録を確認することができました。これらは、絵本がどのように工夫され、どのように活用すれば、効果があるのか、認識できたものと考えられます。第1期となる認定絵本士(資格取得者)は、年度末に誕生することになります。
今後は、他の免許資格と関連させた効果的な活用、現場に向けての実践的活用も支援していきます(下図)。
絵本作家かとうまふみ氏が、自身の絵本を交えての背景や秘話の紹介、影絵のデモンストレーションを披露してくれました(こどもと絵本Ⅱ)。この授業では、絵本の持つ深さや広がりを実感しながら、興味深く、楽しく受講する姿が印象的でした。
(認定絵本士講座責任者 菊地 達夫)