私の専門は、特別支援教育です。ここ数年は、障害のある学生が大学で安心して学ぶために、どのようなことが大切なのか、ということについて国内外の大学で視察を行っています。写真で掲載したものは、韓国の大学校での様子です。障害のある方でも学びやすいように様々な工夫がされています。
大学では、障害のある人も公平に学ぶことができ、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブなキャンパスの構築が求められていると思います。人材の多様性を確保する(ダイバシティ)だけではなく個々のニーズに合わせた機会やリソースへの公平なアクセスを保障することが重要であると思います。
インクルーシブなキャンパスの構築には、お金をかけて施設設備を整えるということももちろん必要なことかもしれませんが、障害者への差別や偏見をなくす、といった心理的なバリアに着目することも大切な視点であると思います。一人一人が思いやりの心を持ちながら、障害のあるなしにかかわらず、様々な価値を持った多様な人材が切磋琢磨しながら学ぶことを可能とするキャンパスに北翔大学がさらなる飛躍を遂げるために、学生、教職員が一丸となって進んでいけるとよいな、と思っています。
立田 祐子 (専門:特別支援教育)
韓国 DAEJEON UNIVERRSITY 「スロープ」
韓国 DAEJEON UNIVERRSITY 「点字ブロック」
韓国 DAEJEON UNIVERRSITY 「学内案内掲示板」